チークブラシ

熊野筆のメイクブラシ

一昔前であれば、ほお紅。 最近ではチーク。 メイクのステップとしては重要であるが、簡単ではない。


そもそも「美人」の基準は普遍ではない。時代にも、流行にも左右される。

日本古来の美人とは、扁平顔である。そして滅多に、人前には出ない。
そして当時の家は、薄暗い。照明も貧弱である。

「ほお紅」の語感とは
そんな状況で女性が、顔色を映えさせるために行った化粧だと思う。
よってカラーは、いわゆる暖色系の「紅」だけで良い。


近年の美人といえば、彫りの深い顔立ちである。顔色の良さだけではアピールに欠けるともいえる。
モンゴロイドの我々には、不利な状況でもある。

「チーク」の語感からは、 陰影をつけて、立体的な顔立ちを演じる意図が感じられる。 つまり、場合によっては、寒色系も必要かもしれない。 だからこそ、自然なグラデーションが必要なのだ。


そして「ハイライト」
陰影ではなく、積極的に立体感を出すためのテクニックである。

ところで、メイクに限らずヘアーでもそうだが コンセプトは重要なファクターである。
これは私がレクチャーする場合に、まず確認するのだが
「(流行を追う)おしゃれ」
「(自然な)身だしなみ」
その、どちらが目的なのか?よく考えていただきたい。 ( 残念ながらビジネスの現場(美容室・化粧品販売店)では、それらを混同して 結果的に、ユーザーの信頼を失う場合が少なくない。 )
もちろん、この場では後者、ナチュラルメイクに主眼を置く。


ここで、多少の想像をしてほしい。
素敵な女性のイラストを書く場合、たいてい、斜めに描くのではないか? とういうか、正面では描きにくい。それは、鼻が表現出来ないからである。 言い換えれば立体感が出ないからである。
顔の輪郭と、鼻のラインさえを(その高さ、形を意識して)描けば ごく自然に、望みどうりの、立体感が描けるはずだ。 もっと完成度を上げようと思えば、デッサンのように装飾線、つまりグラデーションを加えれば良い。 カラーで描くなら、色を使い分けて表現すれば、さらに素敵な作品となる。

ところで当然の事ながら、自分でメイクする場合には、鏡に対して斜めには向き合わない 。正面で相対するはずだ。つまり、そこに映る貴女の顔は、単純に二次元上で、正面からのショットなのだ。 この事を意識しないと、妙な自己判断をしてしまう。
先のイラストを思い出して、そのグラデーションが、 自分の顔で、どの部位になるのか?指で顔に触れて、実際に確認することをおすすめする。 おそらく、普段なら何もしていない部分まで、描いていることに気付くと思う。
いわゆる「ナチュラルメイク」とは、 より「ナチュラル」に魅せるためのテクニックである。 そのために、チークは欠かせない事が理解いただけたであろうか?
貴女がメイクのレベルアップを望むなら 先ほど指で確認した部位へのメイクが、必要だと断言したい。


さて、不自然に映るメイクの原因は、チーク、ハイライトである。
理論的に問題がなければ(カラーの選択は、別の機会にのべる) 技術的要因で不自然な仕上がりとなる。
すなわち、塗布したカラーパウダーが適量でないから、意図したグラデーションとは違う表現になるのだ。
「色がつかない・・・」「効果が出ない・・・」と苦労していると・・・
急に、大量の色がついてしまう。。。
それは、化粧品の品質、あるいはブラシの性能で左右される症例であるから、良いメイクブラシが必要なのだ。

良いブラシであれば、少ないアクションでパウダーを含むことが出来る。
良いブラシであれば、思いどうりに描くことが出来る。
そして何よりも、肌への負担が少ないのだ。

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